僧侶的  いま・ここ

仏教とは、仏の教え、つまり、ものの見方の事                 【禁】複製・転載

お持込料

先日、ご法事の依頼がありました。
この方は、お檀家ではなく、グリーフワークの会でご縁ができた方です。
ご主人様の7回忌ということで、某民間霊園でお勤めしました。

ご法事を終えての設斎での話。
施主「お持ち込み料という事で、霊園から壱万円を請求されました」
拙僧「何を持ち込んだんですか?」
施主「法慧さんの事ですよ」

お持ち込み料って?、
施主が、縁のある僧侶に法事を依頼をし、その僧侶を霊園に<持ち込み>する料金の事。
僧侶の同行料もしくは入山料の名目で請求される。
壱万円の価格設定が多いようです。
因みに、お塔婆にも持ち込み料が発生します。お塔婆1本につき、千円。

霊園が紹介する僧侶には、当然、持ち込み料はかからないけど・・・
霊園によっては、僧侶の紹介手数料として壱万円を請求される、と聞く。

持ち込んでも壱万円、紹介されても壱万円。
でも、壱万円あれば・・・?



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葬儀・法事


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直葬

直葬<ちょくそう>という言葉を知っていますか?
産地直送の事では、ありません。

お通夜も葬儀も告別式もせずに、直接、火葬場でお別れするスタイルの事。
死亡した病院や自宅から、火葬場へ直行。

直葬の直は、直接の直なのか、直行の直なのかは、直情径行の直なのか・・・不勉強のためわかりません。

火葬の際に、炉前でのお経を頼む人もある。
10分程度のお経で5万円が相場。別途、交通費やお膳料も請求。
もちろん、ご紹介のお坊さんは薄情で、収骨まで一緒にいてくれない。

直葬の直は、お坊さんの直行直帰の直、お布施を貰えば直ぐに帰るの直、なのかもしれませんね。

この直葬が増えている傾向にあるらしい。
故人に家族や身よりがいないからという理由だけでなく・・・
家族の絆の弱体化や地域社会との関係が希薄になった点。
この世限りの人生、俺様一人の人生という人生観の蔓延。
先祖観の変化、つまり、先祖は親か祖父母くらいまでという考え。
そして、菩提寺を持たない人の増加。

例えば、長期にわたる医療や介護にお金がかかり、葬儀をするお金が残っていない事情もある。
例えば、子供に迷惑をかけたくない、あるいは、お葬式に大切なお金を使うのなら可愛い孫に残してあげたい、と願う人情もある。



直葬の根源は、葬儀や僧侶に対する不信感。

マスコミは葬儀は金がかかるものと喧伝し、騙されたの体験談ばかり。
葬儀社は価格競争にはしり、お得感と感動を売り物にする。
坊主が勝手に付けた戒名は高額であり、その意味すら教えてくれない。
赤や黄のべべを着て、有り難くもない儀式以下のショーを見せつけられる。
そして、参列者が多くなればなるほど、損をするかのような錯覚・・・
本当は、手ぶらで焼香に来る人などいないのに。

そして、不信感は拒絶に変化した。
悪しき因習の踏襲は避けて然るべきだけれども、しかし、安易な選択は、後に、迷いを残す結果にもなる。
短絡的思考の持ち主は、案外、霊の指摘には弱く、程度の低い自称霊能者にたかられる。




現実に、意識の低い悪徳葬儀社だっている。
現実に、品も学も自戒も法力もない坊主だっている。

しかし、そのことを葬式の時に、はじめて気付いたとしたら、・・・お気の毒だけれども、それは、あなたの怠慢でしかない。
なぜなら、葬儀社の情報や評判は、たやすく手に入る。
僧侶の人品を知らないのは、日頃、お寺にいかない証拠。


現今の仏教は葬式仏教と揶揄されて久しい。
しかし、葬式仏教というのは、僧侶だけではなく、身内が死んだ時にだけ寺院に頼むという関係、平素は仏法に無関心な者をも批判している言葉。


人が亡くなると家族に負担をかける事は間違いないが、それが迷惑かどうかは、生前の家族関係次第。
人は、生まれる時も死ぬ時も、金はかかる。


葬儀に見栄は必要ない。
大切にしなければならない事は、潤いのある別れの時間。




「自分は直葬でいいよ」と、両親に言われたら・・・あなたは、どう答えますか?



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葬儀・法事


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方便

方便とは、 梵語ウパーヤ の漢訳。
近づく、 到達するの意。 巧みな方法を用いて衆生を導くこと、 真実の法に導くための仮のてだてとしての教え、 巧みな教化、 差別<しゃべつ>の事象を知って衆生を利益<りやく>する智慧などの意味があります。

方は正しい、便は手段という意から、方便。


先代の住職の法事では
『寿量品偈』か『普門品偈』、『大悲心陀羅尼』を読誦し、『舍利礼文』で焼香。
控えの間で、お茶を頂きながら、法話。


現在の住職の法事では
参列者に教本を渡し、これから読むお経の意を説き、『修証義』か『父母恩重経』を共に読誦し、『舍利礼文』で焼香。
控えの間で、お茶を頂きながら、法話。






方便・・・正しき真理を見失うことなく   時・所・位・量に応じて




葬儀・法事


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