僧侶的  いま・ここ

仏教とは、仏の教え、つまり、ものの見方の事                 【禁】複製・転載

天上天下唯我独尊

天上天下唯我独尊

私が、この言葉を知ったのは、中学の頃でした。
暴走族の黒い特攻服に、金の糸で縫いこんでありました。
燦然と輝くその文字の意味は・・・この世に怖れる事などない、己のみを高しとする態度の事だと信じておりました。



禅を知り、大学に進み、この言葉と、再び出会いました。


それは・・・お釈迦様の誕生の時のこと。
出産をひかえたマーヤー夫人が故郷に帰る旅の途中。
ルンビニー園を通りがかった時、お釈迦様は誕生しました。
そして、すぐに、四方それぞれに7歩歩き、右手で天を、左手で地を指して「天上天下唯我独尊」と宣言された、と。

大学の先生は、こう説明をしていました。

「私」の命は、この世界に一つしかないもの。だから、私の命は尊い。
そして、全ての命、その一つ一つが、同じように尊いのだ、と。



でも、赤ちゃんなのに・・・
赤ちゃんが、歩いて話すなんてありえないよ・・・


これは、まるで暴走族みたいな論法だな、と私は感じておりました。




しかし、ご縁あって参禅を繰り返し、お釈迦様を慕う気持ちが強くなりました。

ある日、お師匠様から、次のように示されたとき、「赤ちゃんなのに」
という思いが、ふっと消え去りました。


「天上天下唯我独尊・・・
お釈迦様は、生まれてから今日まで、この事を叫び通しに叫んでるよ。
お前には、その声が、聞こえないかね?」





あなたには、この声が聞こえますか?





記事の続き
禅語・仏教語・言の葉


7 Comments

嫁ぐ君へ

ともにわかちあおう 喜びも悲しみも
     そのすべてが、いのちのはたらきである


ともに感じよう 柔らかないのちの温もりを
     そのすべてに、我らは生かされている


ともに歩もう 慈しみの道を
     そのすべてが、尊きいのちとの出会いである






今春、嫁ぐ妹に、この言葉を贈ります。

                  ・・・わかりゃあいいけど。



記事の続き
禅語・仏教語・言の葉


10 Comments

情緒

わが名をよびて


わが名をよびてたまはれ

いとけなき日のよび名もて わが名をよびてたまはれ

あはれ いまひとたび わがいとけなき日の名をよびてたまはれ

風のふく日のとほくより わが名をよびてたまはれ

庭のかたへに茶の花のさきのこる日の

ちらちらと雪のふる日のとほくより わが名をよびてたまはれ

よびてたまはれ

わが名をよびてたまはれ


             三好達治 『花筐』



・・・この詩は、私を出家に導いてくれた尼僧様に教えて頂きました。
   



記事の続き
禅語・仏教語・言の葉


6 Comments