僧侶的  いま・ここ

仏教とは、仏の教え、つまり、ものの見方の事                 【禁】複製・転載

心の人

吉川英治を読んでいたら、こんな内容の話が書かれていた。




彼が受けた就職試験の面接の最後に、支配人みたいな人から聞かれたそうだ。

「あなたには宗教がありますか?
わたしの店では、実は、宗教のないような人は入れないのです」

これで、面接もおしまいになりかけ、あわてて彼は言い添えた。

「宗教はありませんけれども、ぼくは母がいつでも自分の胸の中にあって、
ぼくはお母さんを思い出すときは、決して悪いことはいたしません。
ぼくはお母さんを思い出せば、勉強せずにはおられません。
それじゃいけないですか?」

後日、採用の通知がきて驚いた、と。
                                  





母を思えば、決して悪いことはできない。母を思えば、勉強せずにおられない。





あなたの心の人は誰ですか?

生きる力を与えてくれる人に、恥じない生き方を。





・・・父母を思えば、人を欺く事はできない。 

・・・師を思えば、貧なる事にも耐えられる。







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禅語・仏教語・言の葉


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静寂

生死        内山興正老師



手桶に水を汲むことによって
水が生じたのではない

天地一杯の水が
手桶に汲みとられたのだ

手桶の水を
大地に撒いてしまったからといって
水が無くなったのではない

天地一杯の水が 天地一杯のなかに ばら撒かれたのだ


   
人は生まれることによって
生命を生じたのではない

天地一杯の生命が
私という思い固めのなかに 汲みとられたのである



人は死ぬことによって
生命が無くなるのではない

天地一杯の生命が
私という思い固めから 天地一杯のなかに ばら撒かれるのだ


             『生死を生きる−私の生死法句詩抄』






大切なあの人を偲ぶ静寂の時

思いを凝らして あの人との出会いを喜び 別れに学ぶ
そして、あの人のたたえる寂けさによって
真実なるものに気付き、いのちのはたらきに目覚める事ができる











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禅語・仏教語・言の葉


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悲しみ

彼は8歳の時、父を亡くした。
母は、そののどぼとけを小さなガラス箱に入れた。
そして、毎朝一番に水を汲み供えるように、彼に命じた。
彼は、共同の井戸から15分以上かけて、その水を運び続けた。




かなしみはいつも        坂村真民



かなしみは 
みんな書いてはならない
かなしみは 
みんな話してはならない

かなしみは 
私たちを強くする根
かなしみは 
私たちを支えている幹
かなしみは 
私たちを美しくする花

かなしみは 
いつも枯らしてはならない

かなしみは 
いつも堪えていなくてはならない

かなしみは 
いつも噛み締めていなくてはならない
                

               


悲しみを受け止める事、そして、温める事。
悲しみから学ぶ視点こそが、大切ではないのだろうか・・・











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