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02/04/2007 Sun 22:33 |
響く声
某霊園にて、知人の墓前でのお勤めを終えた時、すぐ傍で、大きな読経の声が響いてきました。
大きな鏧子<けいす>の音と、何人もの僧侶が、木魚にあわせて「大悲心陀羅尼」を読む声が。 けれども、そんな人の気配はありません。 不思議に思いながら、声のする方に近づいてみると・・・ 初老の男性が、お墓の前に額ずいて、手を合わせておられました。 その横には、なんと、ラジカセが。 私の視線に気付いたのか、男性が振り返って言いました。 「これ、カセットテープなんですよ。今日は、女房の命日なんで。 坊さんを呼んで、法事をしようと思ったけど、お布施が高くって。 管理事務所に聞いたんだけど、5萬も6萬も払うのは、ちょっとね。 それで、考えたんですよ、結局、テープでも同じお経だって。 これなら、2千円位だったし、いつでも、好きな時に使えるなって」 なるほどな、と感心しつつ、その男性に申し出ました。 「ああ、それは、いい事を思いつきましたね。 でもね、せっかくの奥様のご命日だから・・・ここを、私が通りがかったのもご縁だから、よろしければ、ご回向させていただきますよ。 けど、カセットより、上手に出来るかどうかは、わからんけれど・・・」 「えっ、でも、お布施が・・・」と、ためらう男性。 「銭金だけで生きているわけじゃないから、いいんですよ」と、応えたところ・・・ 「では、お願いいたします」と。 そして、男性と二人で、奥様の13回忌のお勤めをさせていただきました。 もちろん、カセットテープは流しませんでした。 お勤めの後、しばらくお話をして、帰り際に、一言、付け加えました。 「テープも素晴らしいけれども、ご自身でお経を覚えたらいかがですか? そんな心持になれたら、きっと、佛縁が深まると思いますよ」 男性は、にこやかに、頷いてくれました。 もちろん、佛教は、金持ちのためだけの教えではない。 もちろん、佛教は、エリートのためだけの教えではない。 志半ばでのリストラや年金暮らし。 子供を抱え、介護の親を抱え、そして、借金も抱える。 株だ投資だと騒いでも、結局、甘い汁は多くはない。 みんながみんな、ベンツに乗れる生活はしていないのだ。 それでも、この現実の、この暮らしの中で、人は、よりよきものを、より美しきものを、そして、より尊きものを希う。 そんな時、貨幣を基準にして、その教えを敷衍する契機を逃していると・・・ カセットで用が足りる日がくるのも、遠くないかもしれない。 あ あせるな お おこるな い いばるな く くさるな ま まけるな これは、タレントのコロッケさんの家訓の「青い熊」です。 こんなふうに、上手く纏められたいいのにな、と感じております。 |
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葬儀・法事 6 Comments |
Comment
いいご夫婦だったんでしょうね
こういう話を伺うと、少し救われた気持ちになりますね。
ひろみつさん
この男性の奥様を偲ぶ気持ちが、奥様に良かれと思う心が、カセットテープにつながったのだと、思っております。
今日のお話は
私の心に響きました。
その方の気持ちも
法慧さんの お気持ちも・・・
また ここで 一つお勉強。
やはり 先生です。
私の心に響きました。
その方の気持ちも
法慧さんの お気持ちも・・・
また ここで 一つお勉強。
やはり 先生です。
白蓮華さん
共に、成長していきましょう。
いいお話ですね。
これが「実践」なのですね。
これが「実践」なのですね。
レラさん
さぁ、どうなんでしょうか?